有人の月面着陸と言えば、アメリカのアポロ計画ですよね。今までに、有人の月面着陸を成功させたのはアメリカだけです。しかし、中国やロシアが宇宙開発に力を入れています。
そんな中で、アメリカの副大統領が2024年までに宇宙飛行士を再び月に送ると発言したのです。そこで、今回はアメリカの宇宙飛行士を月に送る計画について、アメリカの有人月面着陸についてご紹介します。
2024年までに宇宙飛行士を月に送る
アメリカの副大統領のマイク・ペンス氏は、2024年までに宇宙飛行士を再び月に送ると発言しました。また、「我々は競争の中にいる」とも発言しており、中国に対する強い対抗心も明らかにしています。
アメリカは、これまでは2028年に有人月面探査を目指していました。
しかし、予定を早めて、2024年までに月の南極付近に月面基地を建築する予定です。また、月だけではなく火星や、それ以上遠くへの探査計画についても言及しています。
また、宇宙飛行士の輸送手段として、NASAの超大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」が間に合わなければ、民間ロケットの選択もあり得るとしています。
アメリカは2022年に月周辺に「ゲートウェイ(月軌道ゲートウェイプラットフォーム)」を建築して、月面探査、あるいは惑星探査に利用します。
アメリカの有人月面着陸は1972年が最後
月面に人類を送り込んだのはアメリカだけで、1972年を最後に有人の月面着陸は行われていません。
NASAには、もはや月面への有人飛行を可能にするロケットはなく、オバマ前大統領によって、コスト懸念から中止されました。
トランプ政権は議会に財源を要請しましたが、「ミッション成功に必要なのは資金だけではない」と述べて、NASAは無駄を削ぎ落として機敏性を高める必要があるとのことです。
もし、2024年までに有人の月面着陸ができなければ、「ミッションではなくNASAを変える必要がある」と語りました。
中国やロシアとの宇宙開発競争に先んじる計画
副大統領は、計画はかなりタイトになることを認めつつも実現可能だと主張しています。
また、「アメリカの宇宙における次の大きな飛躍は、月面に恒久的基地を建設すること、そしてアメリカの宇宙飛行士を火星やその向こうまで届けるための技術を開発すること」だと述べました。
アメリカの月面基地は、おそらく氷が豊富にあるとされる月の南極付近に作られることになりそうです。ペンス副大統領は、NSCはNASAの有人月面探査ミッションがその地域を目標とするようレコメンドするとしました。
しかし、承認されたNASAの2020年度予算は1960年代のアポロ計画に比べれば微々たるものでしかありません。ちなみに、中国は2025年に有人での月面探査を計画しているとされます。
まとめ
さて、今回はアメリカの宇宙飛行士を月に送る計画について、アメリカの有人月面着陸についてご紹介しました。有人の月面着陸は、1972年のアポロ11号を最後に行われていませんでした。
しかし、この計画が成功すれば、2度目の有人月面着陸となりますよね。また、人が月に行くことで宇宙開発も大きく進歩するのではないでしょうか。
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